三重県伊賀市にある『天然温泉 芭蕉の湯』を訪問した。派手さや温泉としての強い個性はないが、その分だけ静かに湯に向き合える施設で、スーパー銭湯的な賑やかさとは対極にある存在だと感じた。実際に入ってみると、ジャグジー中心の内湯やあっさりした泉質、畳の休憩所など、地元密着型の特徴がはっきり出ている。実際に利用して感じた設備や湯の印象、使い勝手を記す。
なお、同じ三重県伊賀市にある『伊賀の国 大山田温泉 さるびの』、『野天もくもくの湯』という日帰り温泉施設も訪問しており、訪問記事はこちらから。
施設情報 #
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 施設名 | 天然温泉 芭蕉の湯 |
| 所在地 | 三重県伊賀市西明寺2756-104 |
| 料金 | 900円 |
| 泉質 | アルカリ性単純泉 |
| 浴槽 | 内湯複数(寝湯・打たせ湯等)、サウナ1、水風呂1、露天風呂1 |
| 営業時間 | 6:00~22:00 |
| 公式サイト | https://www.hh-sunpia-iga.co.jp/onsen |
浴場と温泉の特徴 #

浴場は内湯複数(寝湯・打たせ湯等)、露天風呂1つに加えて、寝湯、うたせ湯、サウナ、水風呂が揃っている。また、和風と洋風の2種類の浴場があり、男女入れ替え制のようだ。わたしは和風の浴場を体験した。地方の日帰り温泉としては標準的で、不足を感じることはない構成になっている。
内湯はジャグジーになっている。三重県の温泉施設では内湯がジャグジー仕様のケースが比較的多い印象がある。ただし、この施設では唯一の内湯がジャグジーなので、落ち着いて浸かれる通常の浴槽が欲しいと感じた。

泉質はアルカリ性単純泉で、色は無色透明である。源泉温度は28℃で、pHは9.5と高い。温泉分析表を見ると、源泉名は伊賀上野温泉 芭蕉の湯というらしい。温泉の特徴は薄く、個性を求める人にはやや物足りないが、刺激が少ないので誰でも入りやすい。
17時頃に訪問したところ、客層は高齢者に偏らず、幅広い年代が利用していた。時間帯的に地元客が増えるタイミングだった可能性がある。
館内施設 #

玄関入口には、立地が伊賀ということもあり、忍者のパネルが置かれている。等身大サイズで、かなり巨大で目を引く。
館内に入ると、全体は清潔に保たれているものの、雰囲気はスーパー銭湯というより公共施設の共同浴場に近い落ち着きがある。

受付前にはちょっとした休憩スペースがあり、テーブルと椅子が置かれているほか、飲料の販売もあった。私は恒例の、大内山酪農の瓶入り牛乳を頂いた。
さらに、畳敷きの休憩所も用意されており、こちらでは横になってしっかり休むこともできる。全体として、長時間滞在するというよりは、風呂に入って軽く休むための設備が整っている印象を受けた。
なお、車で訪れる場合は駐車場の使い勝手に少し注意が必要になる。やや狭く感じるうえ、奥のスペースに停めると出入りがしづらい。夕方という時間帯の影響もあると思うが、構造的に切り返しが必要になるため、最初からバックで駐車しておいた方が無難だと思う。
まとめ #
芭蕉の湯に実際に入ってみると、湯はあっさりしていて強い個性はないが、その分だけ疲れずに長く入っていられる。内湯がジャグジー中心という点にはやや好みが分かれるが、全体としては静かに過ごせる環境が整っている。館内も清潔で、畳の休憩所を含めて落ち着いて滞在できる印象を受けた。
スーパー銭湯のような賑やかさやエンタメ性を求める人には向かないが、混雑を避けて静かに風呂に入りたいときや、地元寄りの落ち着いた施設でひと息つきたいときには使いやすい。観光のついでに立ち寄るというより、近くに来た際にゆっくり休む目的の方が合う。