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銀山温泉 能登屋旅館 レビュー|登録有形文化財の温泉宿

銀山温泉 能登屋旅館 レビュー|登録有形文化財の温泉宿

·2184 文字·5 分

山形県尾花沢市にある銀山温泉(ぎんざんおんせん)の『能登屋旅館』(のとやりょかん)に宿泊した。

能登屋旅館は銀山温泉を代表する歴史ある旅館であり、登録有形文化財にも指定されている。外観や館内は見事な旅館建築である。浴場は比較的コンパクトながら、展望露天風呂や洞窟風呂といった特徴的な浴場を備えているほか、夕食では尾花沢牛や山形県産のつや姫など、地元の食材も楽しめる宿である。本記事では、能登屋旅館の浴場や温泉の特徴、館内の雰囲気、客室、夕食・朝食など、実際に宿泊して分かった内容を紹介する。

銀山温泉全体の散策記事については、以下記事を参照のこと。

施設情報
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項目 内容
施設名 銀山温泉 能登屋旅館
所在地 山形県尾花沢市大字銀山新畑446
泉質 含食塩硫化水素泉
浴槽 内湯、露天風呂
公式サイト https://www.notoyaryokan.com/

浴場と温泉の特徴
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能登屋旅館の浴場は、内湯と露天風呂のほか、貸し切りで利用できる展望露天風呂と洞窟風呂がある。大浴場と露天風呂は、旅館の外観から想像するほど大きくはなく、比較的コンパクトな造りである。

露天風呂

展望露天風呂は、旅館から高台へ続く階段を上った先にある。階段はやや急で、浴場まで上っていくのには少し苦労する。浴場は窓のない東屋のような造りで、湯船から周囲を見渡せる。高台にあるため開放感があり、銀山温泉の街並みを見下ろしながら入浴できる。

洞窟風呂

洞窟風呂は、開業当時から元湯として使われている浴場で、石造りの洞窟のような造りになっている。浴室はそれほど広くなく、熱気もこもりやすい。展望露天風呂とは対照的に、閉鎖的な空間で入浴する浴場だ。

泉質はナトリウム―塩化物・硫酸塩泉である。湯はやや熱めで、入浴するとしっかり体が温まる。特に展望露天風呂は外気に当たりながら入浴できるため、熱めの湯でも比較的入りやすかった。

大浴場と露天風呂はコンパクトだが、展望露天風呂と洞窟風呂はそれぞれ造りが大きく異なっており、能登屋旅館ならではの浴場になっている。

館内施設
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能登屋旅館

能登屋旅館の特徴は、何といってもその外観だろう。銀山温泉全体にも言えることだが、やはりここでは旅館建築そのものが大きな魅力となっている。

能登屋旅館は通りに面した部分を特に美しく見せるよう意匠が凝らされており、その佇まいはどこか看板建築をも思わせる。建物は登録有形文化財にも指定されており、銀山温泉を代表する旅館建築の一つと言ってよいだろう。

談話室

館内を散策すると、談話室も設けられていた。円形のテーブルを囲むように木製の椅子が配置され、木と鳥をあしらった格子窓も印象的だ。どこか旧家の談話室を思わせるような、落ち着いた趣のある空間である。

ちなみに、外観から見える大きな窓のある部分は、この談話室になっているそうだ。外から眺めていた場所が、実際にはこのような空間になっていると知ると面白い。

部屋

客室は和室で、畳敷きの居室に加えて、外縁のような休憩スペースも設けられていた。室内から見える梁も実に見事であり、旅館情緒を高めてくれる。

食事
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夕食
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夕食

能登屋旅館の夕食は、テーブルいっぱいに多彩な小鉢や一品料理が並ぶ、見た目にも楽しい御膳であった。前菜には、きんぴらやずんだ、丘ひじきなど、山の恵みを感じさせる料理が並ぶ。器もハート形や三日月形など、一つひとつ形が異なり、料理だけでなく器まで楽しめる趣向となっていた。

食前酒として提供されたのは山ぶどう酒であった。よく冷えており、果実の風味を感じる食前酒が食欲をそそる。

鯉の甘煮

料理の奥に置かれていた椀の蓋を開けると、中には鯉の甘煮(うまに)が入っていた。山形らしい郷土色を感じられる一品である。

尾花沢牛のしゃぶしゃぶ

さらに、しゃぶしゃぶ用の鍋と胡麻だれも用意されており、前菜を楽しんでいると、地元の名産である尾花沢牛が提供された。前菜から魚料理、そして牛肉へと料理が続き、品数だけでなく内容にも満足感がある。

スイカ

食事の終盤には、デザートとしてスイカが提供された。温泉宿のデザートというと、菓子類や小ぶりな果物が出てくることが多いが、ここでは大振りのスイカが登場した。温泉旅館の夕食でスイカが出てきたのは初めてで、なかなか印象に残った。

なお、ご飯には山形県産のつや姫が使用されていた。山形の食材を随所に取り入れた夕食で、地元らしさもしっかり感じられる内容であった。

朝食
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朝食
朝食 温泉たまごと魚

朝食も和食を中心とした内容で、サラダや豆腐、魚、温泉たまご、ヨーグルトなどが並ぶ。夕食と比べると落ち着いた内容ながら、朝食として食べやすい料理が揃っており、朝の胃にも重すぎない構成であった。

まとめ
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能登屋旅館に宿泊してみると、銀山温泉の魅力は温泉だけでなく、歴史ある旅館建築の中で過ごす時間そのものにあると感じた。外観はもちろん、談話室や客室にも旅館らしい趣があり、食事も山形らしい食材を取り入れた満足感のある内容だった。浴場はコンパクトながら、展望露天風呂と洞窟風呂という個性的な浴場もあり、建物・食事・温泉を含めて銀山温泉らしい滞在を楽しめる旅館である。

そのため、温泉の規模や設備の充実度よりも、歴史ある温泉街の雰囲気や旅館建築、温泉宿で過ごす時間を楽しみたい人におすすめしたい。特に、銀山温泉の街並みを眺めたり、館内を散策したりしながら、昔ながらの温泉旅館らしい滞在を味わいたい人には、宿泊する価値の高い旅館だと思う。

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