三重県桑名市にある『ニューハートピア温泉』を訪問した。温泉の泉質は期待以上で、鉄分を感じる濁り湯がしっかり体を温めてくれる実力派。一方で、館内の展示や食事など周辺要素にも個性があり、単なる日帰り入浴にとどまらない魅力を持つ施設だった。
なお、同じ三重県桑名市にある『神馬の湯』も訪問しており、訪問記事はこちらから。
施設情報 #
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 施設名 | ニューハートピア温泉 |
| 所在地 | 三重県桑名市長島町松之木604-2 |
| 料金 | 800円 |
| 泉質 | ナトリウムー塩化物泉 |
| 浴槽 | 内湯複数、サウ2、水風呂1、露天風呂1 |
| 営業時間 | 11:00~21:00 |
| 公式サイト | https://heartpia-onsen.com/ |
浴場と温泉の特徴 #

浴場は、内湯が複数に水風呂、露天風呂が1つという構成で、全体としてはシンプルなつくりである。

ニューハートピア温泉の泉質はナトリウムー塩化物泉である。色はやや濁りがあり、浴槽によっては鉄さびのような匂いが感じられる。温泉分析表によれば、淡褐色でわずかに硫化水素臭あり。pHは7.3で塩味を有し、源泉温度は49.0℃、湧出量は500L/minと豊富。源泉名は「化石源泉 極泉」である。
正直なところ事前の期待は高くなかったが、実際にはしっかりとした力のある温泉だった。長く浸かっていると顔や首からじわりと汗がにじみ、体の芯から温まる。湯上がり後も温かさが持続し、保温力の高さが印象に残る。
なお、ホテル併設の温泉で、16時頃でもチェックインの宿泊客が一定数見られた。客層は地元の高齢者が中心という印象である。
館内施設 #

敷地内には、いちご狩りができる温室が併設されている。温泉の熱を活用して栽培されている点が特徴で、入浴以外の体験要素も用意されている。

館内では、そのいちごが販売されている。温泉資源がこうした形で活用されているのは興味深い。

いちご狩りの案内も掲示されており、観光客向けの体験としても力を入れている様子がうかがえる。

館内の食事処では、温泉水で炊き上げた釜めしが提供されているほか、温泉由来の乳液なども販売されている。食や物販の面でも温泉を活かした展開が見られる。


また、館内には温泉掘削に関する展示があり、この温泉ができた背景を知ることができる。こうした情報に触れられる点は興味深く、温泉の成り立ちに関心のある人にはありがたい要素だろう。
多くの温泉地では、歴史や地理的背景に踏み込んだ解説や関連資料が十分に用意されていないことも多い。その点で、こうした展示が整っているのは貴重であり、本施設の特徴の一つといえる。
まとめ #
見た目や規模から大きな期待はしていなかったが、実際は鉄分を感じる濁り湯と高い保温力が印象的な、しっかり効く温泉だった。派手さはないものの体の芯まで温まり、満足度は高い。掘削展示や食事、いちご狩りも含め、滞在全体で楽しめる構成になっている。
泉質重視でじっくり温まりたい人や、落ち着いた温泉を求める人におすすめである。成り立ちに興味がある人なら展示も含めてより楽しめるだろう。