鳥取県東伯郡三朝町にある三朝温泉(みささおんせん)の日帰り温泉、株湯(かぶゆ)を訪問した。三朝温泉は、高いラドン含有量を誇る放射能泉であり、古くから湯治場として栄えてきた鳥取県の名湯である。その起源であり元湯でもある共同浴場・株湯は、45℃近い圧倒的な熱さの湯と、地元客の生活に溶け込んだ温かい雰囲気が魅力の施設である。
本記事では、平安時代からの歴史を紡ぐ株湯の個性豊かな温泉の特徴や浴場の様子、湯上がりの周辺での憩いのひとときなど、実際に現地を訪れて肌で感じた魅力を詳しく紹介する。
三朝温泉全体の散策記事については、以下を参照のこと。
また、同じ山陰地方では、温泉津温泉(ゆのつおんせん)、皆生温泉(かいけおんせん)、松江しんじ湖温泉(まつえしんじこおんせん)も訪問しており、興味がある方はこちらの記事を参照のこと。
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施設情報 #
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 施設名 | 株湯 |
| 所在地 | 鳥取県東伯郡三朝町三朝634-1 |
| 料金 | 大人400円、小人250円 |
| 泉質 | 単純弱放射能泉 |
| 浴槽 | 内湯のみ |
| 営業時間 | 9:00~20:45 |
| 公式サイト | https://misasaonsen.jp/sightseeings/sightseeing-1072/ |
浴場と温泉の特徴 #

三朝温泉の株湯は、昔ながらの共同浴場である。三朝温泉の起源でもあり、元湯とも呼ばれている。浴室の構成としては、内湯が1つのみのシンプルな構成であり、浴槽の大きさは約3 m四方で、大人数人が入れば満員といった規模である。
肝心の泉質は単純弱放射能泉で、色はほぼ無色透明である。臭いも殆ど感じられない。株湯の特徴は何と言っても、その熱さである。湯船に足先を少し入れただけでこれは無理だと感じるほどの熱さであった。源泉温度は50℃程度で、湯船の温度は45℃近いらしい。熱く感じるのも当然である。
しかし株湯では、地元客らしき人々が平然と肩まで浸かっている姿を見て、非常に驚いた。湯の熱さに慣れた地元文化を垣間見た瞬間だった。なお、同じように熱過ぎる共同浴場では、秋保温泉では地元客から不愉快な扱いを受けたが、三朝温泉の株湯ではそのような出来事は無く、純粋に温泉を堪能できた。
身体を熱さに徐々に慣らし、何とか半身浴程度で温泉に浸かった。肩まで浸かる地元客のタフさには到底及ばなかったが、元湯の強烈な熱さを全身で堪能することができた。
周辺施設 #

湯上りはあまりにも汗をかいたため、株湯前の自動販売機でコーヒー牛乳を買い、ベンチで休憩がてら飲み干した。同じように、湯上りにベンチで休憩している人がいて、こうしたベンチ併設の気遣いが嬉しいと感じた。

株湯の建屋周囲には、足湯や飲泉所もあった。また、三朝温泉の発見の歴史を綴った石碑と像もあった。石碑には以下のような歴史が語られていた。開湯は平安時代からと随分と歴史がある温泉地である。
平安時代、源義朝の家来である大久保左馬之祐が三徳山三仏寺へお詣りに行く途中、老いた白狼を見つけますが、殺生を思いとどまり命を救った。するとその夜、夢枕に妙見菩薩が現れ、白狼を助けたお礼として三朝温泉の源泉を告げたという。
まとめ #
三朝温泉の元湯である株湯は、平安時代から続く歴史と地元文化が息づく共同浴場である。45℃近い圧倒的な湯の熱さは強烈な体験であり、湯上がりにベンチで休む時間も含めて、純粋に名湯を堪能できる場所であった。
ここは、刺激的な熱湯に挑戦したい人や、地元客の生活に溶け込んだ共同浴場のリアルな雰囲気を味わいたい人に最適である。400円という安さで本格的な放射能泉を体験できるため、手軽に本物の温泉文化に触れたい人にも広くお勧めしたい。