メインコンテンツへスキップ
伊賀の国 大山田温泉 さるびの レポート|35.6℃の源泉掛け流しぬる湯で長湯を楽しむ

伊賀の国 大山田温泉 さるびの レポート|35.6℃の源泉掛け流しぬる湯で長湯を楽しむ

·1690 文字·4 分

三重県伊賀市にある大山田温泉(おおやまだおんせん)さるびのを訪問した。この温泉の魅力は、35.6℃の源泉掛け流しのぬる湯だ。長く浸かっていられる優しい温度で、気がつけば顔から汗が滲むほど身体の芯まで温まる。派手さはないが、ぬる湯好きにはたまらない。実際に浸かってみた印象を紹介する。

なお、同じ三重県にある湯の山温泉の『鹿の湯ホテル』や、四日市市にある『ゆうゆう会館』も訪問しており、訪問記事はこちらから。

施設情報
#

項目 内容
施設名 伊賀の国 大山田温泉 さるびの
所在地 三重県伊賀市上阿波2953番地
入浴料 800円
泉質 ナトリウム-炭酸水素塩・塩化物泉
源泉掛け流し あり
営業時間 10:00〜21:00
公式サイト https://www.sarubino.com/

浴場と温泉の特徴
#

35.6℃のぬる湯が魅力の源泉掛け流し
#

『大山田温泉 さるびの』は、伊賀盆地の山あい、旧大山田村のさらに奥にある温泉施設である。施設の佇まいは一見、よくある公衆浴場やレジャー施設のようにも見える。しかし、温泉ファンの目当てはただ一つ、贅沢に注がれる源泉掛け流しの浴槽だ。

温泉分析所

泉質はナトリウムー炭酸水素塩・塩化物泉で、色は無色透明である。見た目には派手さはないが、肌に触れるとやわらかい感触の湯である。

浴室に足を踏み入れ、源泉風呂に浸かると、そこには期待を裏切らない本物が待っていた。特筆すべきは、35.6℃という絶妙な設定のぬるゆである。 加温せずの源泉温度そのままの湯船は、身体の熱を奪いすぎず、さりとて熱すぎもしない。この温度だからこそ、何十分でも時計の針を忘れて浸かっていられる。

ぬる湯なのに身体の芯から温まる
#

湯に身を沈めると、無色透明の湯が肌をやさしく包む。肌にわずかなトロみを感じる柔らかな浴感だ。刺激はほとんどなく穏やかな肌当たりだが、浸かり続けるほどに身体の奥から温まってくる。

長湯をしていると、不思議な現象が起きる。お湯に浸かっていないはずの顔や首筋から、じわりと汗が噴き出してきたのだ。35.6℃のぬるま湯が、静かに、しかし確実に身体の深部まで熱を届けている証拠だろう。

本来ならば露天風呂や内湯も一通り試してみるところだが、この日は結局ほとんど移動しなかった。あまりにも居心地が良く、源泉掛け流しの浴槽から出る気になれなかったのである。辺鄙な場所にある温泉だが、湯に浸かっているとその不便さも気にならなくなる。むしろ、この静かな環境だからこそ、このぬる湯をゆっくり味わえるのだろう。

館内施設:食事処と土産物屋
#

りんごオレ

湯上り後には、三重県の地元メーカーである大内山酪農大内山りんごおーれを頂いた。瓶入りの牛乳類は数多く飲んできたし、紙パック入りのバナナオレならばそこそこ見掛けるが、瓶入りのりんごオレは初めて目にした。私はいつも湯上り後には瓶入りコーヒー牛乳を飲むが、そんな私でも手に取るほどには珍しい。ぬる湯でじっくり温まった身体に、冷たい甘さがよく合う。湯上がりの休憩にちょうどよい一杯だった。

ラーメン

館内には土産物屋や食事処もある。私は食事処にてラーメンを頂いた。値段は650円と安い。日帰り温泉施設の食事処ということで、あまり期待していなかったが、古き良き中華そばといった味で、美味しかった。

温泉の素

土産物屋には、さるびの温泉の泉質を再現したという、温泉の素が売られていた。ほかにも地元の特産品や菓子類が並び、いかにも地方の温泉施設らしい素朴な品揃えである。 湯上がりにふらっと覗いてみるのも楽しい。

まとめ:わざわざ訪れる価値はあるか
#

正直なところ、温泉の規模はそれほど大きくない。遠方からここ一箇所だけを目的に訪れるタイプの温泉ではないかもしれない。

しかし、ぬる湯好きにとっては確かな満足感がある一湯だ。

漆黒の山道を抜けた先に待っている、静かな湯浴み。 そのぬる湯に身を沈めていると、時間の流れすらゆっくりになったように感じられる。 身体の芯からじんわり温まる時間こそ、秘湯巡りの醍醐味と言えるだろう。

関連記事