富山県黒部市にある宇奈月温泉(うなづきおんせん)の温泉宿『フィール宇奈月』に宿泊した。
フィール宇奈月は、宇奈月温泉街にある温泉宿で、宿泊だけでなく日帰り入浴にも対応している。館内には大浴場や客室、食事処などがあり、宇奈月温泉の湯を気軽に楽しめる宿だ。本記事では、フィール宇奈月の温泉や浴場の特徴をはじめ、宿泊した客室、館内の設備や雰囲気などを紹介する。
宇奈月温泉全体の散策記事については、以下記事を参照のこと。
施設情報 #
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 施設名 | フィール宇奈月 |
| 所在地 | 富山県黒部市宇奈月温泉462-2 |
| 料金(日帰り入浴) | 800円 |
| 泉質 | 弱アルカリ性単純温泉 |
| 浴槽 | 内湯、半露天風呂 |
| 営業時間(日帰り入浴) | 6:00~9:30、15:00~21:00 |
| 公式サイト | https://f-unazuki.net/ |
浴場と温泉の特徴 #

大浴場には内湯と半露天風呂がある。大浴場のほかに貸し切り風呂もあるようだが、私は利用しなかった。

泉質は弱アルカリ性単純温泉である。湯は無色透明で、源泉温度は約98℃と非常に高温である。宇奈月温泉は約7 km離れた黒薙温泉から引湯しているため、浴槽に注がれる頃には約46℃まで下がっている。
温泉は加温・循環濾過・入浴剤・消毒のいずれも行っていない。加水については、清掃後の湯張り時に温度調整のため一時的に行うのみとされている。そのため、通常の入浴時にはほぼ加水されておらず、源泉そのままに近い状態で掛け流されていると考えてよさそうだ。
実際に入ってみると、湯は適度な熱さがあり、無色透明でクセも少ない。強い個性を感じるタイプの温泉ではないが、源泉の鮮度をそのまま楽しめるのが魅力だと感じた。
宇奈月温泉はあまり下調べせずに訪れ、宿もたまたま空いていたところを選んだのだが、これほど源泉に近い状態の温泉を楽しめるとは意外だった。近くの共同浴場も源泉掛け流しで、宇奈月温泉全体が豊富な温泉資源に恵まれていることがうかがえる。フィール宇奈月のホームページによれば、湧出量は1日3,000トン、毎分にすると約2,000リットルにもなるという。
館内施設 #

フィール宇奈月はホテルのような外観で、館内に入ると1階から2階へ上がって受付をするという少し珍しい造りになっている。

宿泊したのは、8畳+広縁の和室である。外観から受ける印象とは違い、落ち着いた昔ながらの和室だった。

館内には鉱石の展示も多く、なかでもアメジスト(紫水晶)のジオード(晶洞)がいくつも並べられている様子は圧巻である。宇奈月温泉はヒスイで知られる糸魚川にも近く、こうした地域性を感じさせる展示があるのも面白い。

また、受付近くには楽天トラベルの表彰盾が飾られていた。
まとめ #
フィール宇奈月は、ホテルらしい落ち着いた館内と昔ながらの和室に加え、宇奈月温泉の源泉に近い状態の湯をじっくり楽しめる宿だった。温泉は無色透明でクセが少なく、強烈な個性こそないものの、豊富な湧出量を背景にした鮮度の良い湯が魅力。館内に並ぶアメジストなどの鉱石も印象に残り、温泉街の雰囲気も含めて、思いがけず楽しめる宿泊になった。
派手な設備や豪華さを求める人よりも、温泉そのものをゆっくり楽しみたい人や、温泉地らしい落ち着いた宿で過ごしたい人におすすめしたい。特に宇奈月温泉の湯を宿泊先でもしっかり楽しみたいなら、候補に入れてよい宿だと思う。