愛媛県松山市にある道後温泉(どうごおんせん)の『椿の湯』を訪問した。
道後温泉には複数の公衆浴場があるが、椿の湯はその中でも比較的落ち着いた雰囲気の施設で、加温無し・加水無しの源泉掛け流しを500円で利用できる。館内は清潔で浴場も広めに造られており、道後温泉の湯を気軽に楽しめる施設となっている。また、館内には道後温泉の歴史を紹介する年表や石碑もあり、長い歴史を持つ温泉地であることを感じさせる。本記事では、実際の浴場や温泉の特徴、館内の様子などを紹介する。
道後温泉全体の散策記事については、以下記事を参照のこと。
施設情報 #
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 施設名 | 道後温泉 椿の湯 |
| 所在地 | 愛媛県松山市道後湯之町19-22 |
| 料金 | 500円 |
| 泉質 | アルカリ性単純温泉 |
| 浴槽 | 内湯 |
| 営業時間 | 6:30~23:00 |
| 公式サイト | https://dogo.jp/onsen/tsubaki |
浴場と温泉の特徴 #

以前読んだ温泉専門家の著書に、「道後温泉本館については観光客向けの施設としての性格が強く、塩素消毒も比較的強めである一方、椿の湯は塩素臭が少なく、地元の人々はこちらを好んで利用している」という趣旨の記述があった。そのことを思い出し、椿の湯を訪れてみた。
実際に訪れてみると、入口には観光客の姿も見られたものの、以前訪れた飛鳥乃湯泉ほどの混雑感はなく、比較的落ち着いた雰囲気だった。
泉質はアルカリ性単純泉であり、色は無色透明である。建物は大型で清潔感があり、広々としたエントランスを抜けると受付、脱衣所、浴場へと続いている。館内は隅々まできれいに整備されており、古くからの温泉地にある公衆浴場というより、現代的で使いやすい温泉施設という印象を受けた。
温泉は加温無し・加水無しの源泉掛け流しである。もちろん衛生管理のため消毒は行われているが、実際に入浴してみて塩素臭が鼻につくようなことはなかった。湯の良さを邪魔するような臭いもなく、気持ちよく湯に浸かることができた。
浴場も道後温泉本館と比べると広めで、ゆったりと入浴できる。本館のような歴史的建造物としての強烈な存在感こそないものの、落ち着いて道後温泉の湯を楽しみたいのであれば、椿の湯はかなり使いやすい施設だと感じた。
そして何より魅力的なのが料金の安さである。入浴料は500円と非常にリーズナブルである。さらに、椿の湯・道後温泉本館・飛鳥乃湯泉の3施設を利用できる周湯券も1,400円で販売されている。せっかく道後温泉まで来たのであれば、3施設をそれぞれ訪れて違いを比べてみるのも面白いだろう。
館内施設 #

館内には、道後温泉の歴史を紹介する年表が掲示されていた。道後温泉の歴史は非常に古く、大和時代にまで遡る。年表には古代から現在に至るまでの出来事が年代順にまとめられており、道後温泉が長い年月にわたって人々に利用されてきたことが分かる。

建屋の入口には「道後温泉 椿の湯」と刻まれた石碑が設置されていた。入口からも歴史ある温泉地らしい雰囲気が感じられる。
入浴だけでなく、歴史を紹介する年表や石碑があることで、道後温泉が単なる入浴施設ではなく、長い歴史を持つ温泉地であることを実感できる。
まとめ #
椿の湯は、道後温泉の歴史ある湯を、比較的落ち着いた雰囲気の中で楽しめる施設だった。無加温・無加水の源泉掛け流しでありながら入浴料は500円と安く、建物や浴場も清潔で使いやすい。道後温泉本館のような歴史的建築物としてのインパクトはないものの、地元の人が普段使いする公衆浴場のような気軽さが感じられた。館内の年表や石碑からも、道後温泉の長い歴史を感じることができる。
観光名所としての道後温泉本館だけでなく、実際に温泉へゆっくり浸かりたい人には特におすすめしたい施設である。観光客で混雑した施設よりも落ち着いた環境を好む人や、リーズナブルに道後温泉を楽しみたい人にも向いている。椿の湯・道後温泉本館・飛鳥乃湯泉を巡って、それぞれの雰囲気や浴場の違いを比べてみるのも面白いだろう。